アジアの文化

箸の歴史

日本では長年使用されている箸。この記事では、箸の歴史を紹介します。

箸の誕生

世界で何十億人もの人が使っている道具である箸には、実に古い歴史があります。少なくとも紀元前1200年頃から中国では箸が使われており、西暦500年頃にはベトナムから日本までのアジア大陸で細長い棒が使われるようになっていたと言われています。料理に使う道具から、寿司カウンターで紙に包まれた竹製のセットまで、箸には見た目以上の魅力があります。

河南省にある伝説の遺跡「殷墟」では、中国最古の文字が発見されただけでなく、墓から発見された青銅製の箸も発見されました。初期の箸は、沸騰した水や油の入った鍋に深く差し込むことができ、主に料理に使われていました。箸を使って食事をするようになったのは、西暦400年になってから。これは、中国の人口増加により資源が枯渇したため、料理人がコスト削減の習慣を身につけたためだとされています。

食材を小さく切ることで、調理に必要な燃料を少なくし、ピンセットのように握ることができる箸にぴったりだったのです。

孔子と箸の広まり

食材が一口サイズになると、包丁はほとんど使われなくなりました。包丁が衰退し、箸が台頭してきたのは、孔子のおかげでもあります。菜食主義だった孔子は、食卓で鋭利な道具を使うと屠殺場を思い出すと考えていました。また、包丁の先の尖った部分は暴力や戦争を連想させ、食事中の楽しい雰囲気を壊してしまうと考えていました。彼の教えもあって、箸は瞬く間にアジア中に広まっていったのです。

しかし、文化の違いによって、箸の形も異なります。中国の箸は孔子を意識してか、先が尖ったものではなく鈍いものでした。日本では、男性用は8インチ、女性用は7インチの箸が使われていました。1878年、日本は世界に先駆けて、竹や木でできた使い捨ての箸を作りました。裕福な人は象牙、翡翠、珊瑚、真鍮、瑪瑙などを使い、特権階級の人は銀製のものを使っていたとされています。これは、毒入りの食べ物に触れると、銀が腐食して黒くなると信じられていたからです。

箸は歴史上、アジア料理のもう一つの主役である米と共生してきました。箸を使った食事には、当然のことながら、食べ物の種類によって向き不向きがあります。一見、お米ではないように思われがちですが、アジアのお米は短粒種や中粒種が主流です。

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